のんびり屋が行くインドネシア秘境ブログ/2010-08-29
楽しい鳥市場、Perkututを飼う
インドネシアはペット天国です。
なぜならば
- 熱帯性気候のため一年中気候が安定(22℃~33℃程度、スラバヤ地区)
- 国土が広く、動物の種類が多い
- ペット文化が古くから根づき、ペット屋さんや餌屋さんが多い
からです。
スラバヤ Pasar Kembang地区にある鳥市場です。道沿い500m以上にわたって小さなペット屋さんが続いています。
これが今回の主役、Perkututという鳥です。インドネシアの人々はこの鳥が大好きです。
Perkutut(プルクツゥト)は小型のハトの一種です。
インドネシアの人々が語った、この鳥に対する熱い思いの一部を紹介しますと
- 王様が国を治めていた大昔、Perkututは王族、貴族のみが飼育するを許されていた高貴な鳥であった。
- 第2次世界大戦中、”戦場をかける橋”で有名な泰緬鉄道建設のため、インドネシアより労働者が強制的に徴用された。出発に際して徴用されたインドネシア人が、日本軍に希望したただ一つの願いは、異国の地での郷愁をさぐさめるため、Perkututを連れていくことだった。
- Perkututの中には予知能力があるものがいる。なかにはお客の訪問を、事前に鳴いて知らせてれてくれるPerkututもいる。
- 鳴き声を競う品評会も盛んで、賞をとる鳥は日本円で二百万円以上で取引される。中には一千万円以上で取引される鳥もある。
- 長生きする鳥で26年以上生きた記録もある。
等々、話の真偽は別として、Perkututの話を始めると熱い話が続きます。
Perkututを選んでいる人々。この籠のperkututは一匹 Rp30000(約280円)と格安。店のオヤジは、あらかじめいい声で鳴く鳥を選別しており、ちなみに二つ上の写真のperkututはRp125000(約1170円)で売られています。
Perkututはデリケートな鳥です。高い値段を出して買った鳥が、家では全く鳴かなかったり、逆に安い値段で買った鳥が、後に素晴らしい声で鳴いたりすることもあります。そのため一途の希望を胸に、安い鳥を一生懸命選ぶこととなります。
この市場は安いPerkututしか売っていませんが、高いPerkututはShow room(ちなみにインドネシア語です。日本語のショールームと同じ意味です。)で売られています。
Show roomではどんなに安くてもRp150000(約1400円)程度からの値段で、高い鳥は何十万円もします。
有名な品評会に優勝した何百万円もするPerkututになると、普通のお店では売っていません。
安い鳥はなかなか鳴きません。そのため鳥を鳴かすために、口笛でperkututの声をまねて、鳥を誘ってやらなければなりません。傍で見ていると、鳥よりも客のオヤジが鳴いている時間が長いです。
真剣にいい鳥を選ぼうと思うと、2~3時間はあっという間に過ぎてしまいます。
やっと選んだ鳥も店のオヤジを呼んだ時、他の鳥と見分けがつかなくなってしまいます。そのため霧吹きで選んだ鳥を濡らして目印を付けてから、オヤジを呼ぶこととなります。
鳥を選んだ後は、鳥籠を選ばなければなりません。
鳥籠の値段はピンキリですが、写真上部中央の鳥籠がPerkutut用のものでRp80000(約750円)程度です。安いものはRp20000(約180円)、高いものは二万円以上、特注の最高級品では何十万円というものまであります。
最後に餌箱、水のみ、餌を飼って一式が揃います。
Perkututの鳴き声を聞きたい方は、下記のボタンをクリックしてみてください。
This is a normal list of HTML links to MP3 files, which jsAMP picks up and turns into a playlist.
Perkututは日に当たることを好むので、1日にうち何時間かはお天道様にあててあげなくてはいけません。
Perkututの飼育本によると、毎週金曜日にはお米のとぎ汁を使って、お風呂に入れてあげなければならないそうです。
でもなんで金曜日なんですかね?
そのほかにPerkutut用のビタミン剤、栄養補給剤等なんでも揃っています。
休日の朝、早起きしてコーヒーを飲みながらPerkututの優雅な鳴き声を聞く。
のんびりとした気分で、王様になったようです。
ちなみに上の鳥籠に入ったperkututは、私が地方に行った際、峠道で爺さんからRp40000(約380円)で買った安い鳥ですが、とてもいい声で鳴きます。
このようにインドネシアではお金がなくても、十分にペットライフを楽しむことができます。
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