のんびり屋が行くインドネシア秘境ブログ/2010-09-18
この歌手は誰?
ある日インドネシアのCD屋さんでCDを探しているときに見かけたカセットがこれでした。
歌手にしてはPerkutut(小型のハトの一種)の写真だけだし、面妖な?と思い、興味をひかれ購入しました。
家に帰ってさっそく聞いてみると、Perkututの鳴き声が40分以上にわたって続くのみ。歌もバックミュージックもありません。
これははやりの”癒し系”のテープかなと思い、知り合いに聞いてみたところ、なんとPerkutut用カラオケテープとのことでした。
Perkututには鳴き声を競う品評会があり、これに入賞すると何百万円という高値で取引されることもあります。
また賞をとったperkututの子供は高値で売買されるため、みんな品評会に入賞できるような、よいperkututを育てようと必死です。
当然良い鳴き声で鳴かすためには、練習が必要となります。
perkututは他の鳥の鳴き声に呼応して、鳴く習性があります。そのため品評会で優勝したようなperkututの声をカセットで聞かせて、その声をまねるよう、鳴く練習をさせるのです。
今ではインターネットで入賞したPerkututの鳴き声をダウンロードすることもできます。
実はインドネシアではperkutut以外の鳥のカラオケテープも売っています。
これはCendetという種類の鳥ですが、Cendetの品評会もあり別にあり、練習用のテープも用意されています。
国は違えど好事家の世界はどこも一緒で、なかなか奥深いものがあります。
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